【DNS】フォワーダと条件付きフォワーダ

フォワーダとは?

社内のPCからEdgeやChromeなどブラウザでアクセスする際、URLのIPアドレスがどこに向いているかはPCが参照しているDNSサーバにクエリを発行し、DNSサーバ側でハンドリングします。

DNSサーバ側では、自分のデータ上で持っているドメインではない場合は通常はインターネット上のドメインまで解決できる上位のDNSサーバ(社内の外部向けDNSサーバやISPのDNSサーバ)にクエリを転送します。これを行うのが「フォワーダ」の設定です。

フォワーダの設定方法

WindowsサーバでのDNSフォワーダ設定の手順です。

1.DNSツール(dnsmgmt.msc)を起動する

2.左ツリーのDNSサーバ名を右クリックし「プロパティ」を開く

3.「フォワーダ」タブを開き、「編集」をクリックする

4.フォワーダのIPアドレスを入力して「OK」

5.IPアドレスが入力された事を確認し「OK」で閉じる ※サーバーFQDNについては必須ではないので表示されなくてもOK

以上で設定は完了です。

設定がうまく機能しているかは内部DNSを参照しているPCからブラウザアクセスなどをしてみて確認しましょう。

コマンドで確認する場合は下記を実行します。
※www.yahoo.co.jpのAレコードの戻りを確認する

nslookup -type=a www.yahoo.co.jp

条件付きフォワーダとは?

条件付きフォワーダ」とはカンタンな話「このドメインはこのDNSサーバに問い合わせをする」ということをしたい場合の静的な設定になります。

以下のような場合に主に設定されます。
DMZのDNSサーバや外部の権威DNSサーバに直接クエリの通信を発生させたくない場合
イントラネットのIPアドレスを返したい場合

条件付きフォワーダの設定方法

フォワーダとは設定方法が異なります。

1.DNSツール(dnsmgmt.msc)を起動する

2.左ツリーより「条件付きフォワーダー」を右クリックし、「新規条件付きフォワーダー」を選択

3.各設定を入力し「OK」

DNSドメインこのエントリの名前を入力する。ここの入力内容が管理ツールから表示される。
IPアドレス条件付きフォワーダ先のDNSサーバのIPアドレスを指定。複数指定ある場合は複数行入力する。
「このActive Directoryに…」チェックボックスチェックをし、適切なプルダウンを選択する。

4.設定された事を確認

以上で設定は完了です。

設定がうまく機能しているかは内部DNSを参照しているPCからシステムへアクセスしてみて確認しましょう。

コマンドで確認する場合は前述のフォワーダで記載したものと同様にnslookupで確認できます。

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